劇中で甘いロマンスを描かれたジョン・スミスとポカホンタスの関係ですが、史実における二人の間に恋愛感情が存在したことを示す客観的な証拠はありません。ジョン・スミスが怪我治療のためにイギリスへ帰国した後、彼女が実際に結婚した相手は、タバコ農園主のジョン・ロルフでした。
1614年、彼女はジョン・ロルフと結婚し、二人の間には息子トーマスが誕生します。この婚姻は、先住民と入植者との間に「ポカホンタスの平和」と呼ばれる一時的な和平をもたらしました。その後、1616年に彼女は夫や息子とともにイギリス本国へと渡ります。
ロンドンで「文明化された異教徒」として大歓迎を受け、国王ジェームズ1世にも謁見した彼女ですが、栄華は長く続きませんでした。1617年、帰国の途につく直前、ロンドン近郊のグレーヴゼンドで病に倒れ、わずか21歳前後でこの世を去ったのです。