『ディセンダント』シリーズのファンコミュニティやSNSで急速に検索数が跳ね上がったのが、「あの車椅子の人は誰なのか」というキャストへの関心です。特に『ディセンダント ライズ・オブ・レッド』におけるオラドン高校やワンダーランドの群舞シーンでは、激しいビートに合わせて上半身のアイソレーションやチェアワークを自在に操る車椅子ダンサーの姿が鮮烈なインパクトを残しました。
映像を精査すると、このシーンで躍動しているのは、米国を拠点に活動するプロのインクルーシブ・ダンスカンパニーや、ハリウッドの第一線で活躍する車椅子ユーザーのプロダンサー・俳優陣です。ディズニーのキャスティング部門は、健常者の俳優に車椅子に乗せて演じさせる(いわゆる「クリッピング・アップ」)従来の手法を完全に排し、実生活でも車椅子を愛用しながら第一線で活躍する当事者パフォーマーを正式にオーディションで選出しました。
出演者たちの経歴を辿ると、パラリンピックの開閉会式パフォーマーや、世界的アーティストのミュージックビデオ、全米屈指のアダプティブ・ダンスコンテストで優勝経験を持つ実力派が集結しています。ただ背景に配置されるエキストラではなく、アンサンブルの一員として前線でセンターを張り、主役級キャストと寸分狂わぬタイミングでユニゾンを踊りこなす姿は、まさに鍛錬の賜物です。