顔面に蝶形紅斑らしき赤みが現れた場合、「皮膚科」または「膠原病内科(リウマチ科)」を受診するのが標準的なルートです。近隣に膠原病専門医がいない場合は、まず日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医を受診し、皮膚生検や全身疾患のスクリーニングを依頼するのがスムーズです。
医療機関で行われる確定診断のための主要な検査項目は以下の通りです。
- 抗核抗体(ANA)検査:自己の細胞核に対する抗体の有無を測定。SLE患者の陽性率は95%以上に達し、スクリーニングの基本となります。
- 特異的自己抗体検査:
- 抗ds-DNA抗体:SLEに特異性が極めて高く、病勢の活動性や腎病変の指標となる。
- 抗Sm抗体:SLEの確定診断に極めて有用な標的抗体。
- 抗SS-A/SS-B抗体:シェーグレン症候群や皮膚エリテマトーデスに関連。
- 血清補体価(C3、C4、CH50):免疫複合体の形成に伴って補体が消費されるため、活動期には著明な低値を示します。
- 皮膚生検(ループスバンドテスト):病変部の皮膚組織をわずかに採取し、蛍光抗体法を用いて基底膜部に免疫グロブリンが沈着しているかを病理学的に確認します。
- 尿検査:タンパク尿や潜血の有無を調べ、腎臓への波及(ループス腎炎)を早期にキャッチします。