釣り上げたイナダを極上の状態で味わうためには、釣行現場での迅速な下処理が欠かせません。青物は筋肉量が多く体温が高いため、放置すると急速に身が劣化(身割れ・生臭さの発生)します。
魚が釣れたら暴れさせずに即座に脳締め(眉間へピックを刺す)を行い、続けてエラ膜をハサミやナイフで切断して海水バケツの中で完全に血抜きを行います。心臓が動いているうちに血を抜くことで、身に生臭さが残りません。血抜きが終わったら、海水とクラッシュアイスを混ぜた「潮氷(海水氷)」を満たしたクーラーボックスに魚を沈め、魚体の中心まで一気に急冷して持ち帰ります。
自宅での調理は、ウロコを取り除いて頭を落とし、内臓を綺麗に洗い流してから「三枚おろし」にします。若魚であるイナダは脂が程よく乗って身が引き締まっているため、鮮度抜群の「刺身」や「漬け丼」は格別です。火を通す料理としても優秀で、照り焼き、ブリ大根ならぬ「イナダ大根」、竜田揚げ、香草パン粉焼きなど、多彩な和洋メニューで美味しくいただけます。