照明の色は色温度という単位で表現されます。ケルビン(K)で測定され、数値が低いほど暖色系、高いほど寒色系の光になります。一般的な白熱電球は約2700K、昼光色の蛍光灯は約6500Kです。
人間の目は約38万種類の色を識別できると言われていますが、照明環境によって同じ物体でも異なる色に見えます。これを演色性と呼び、Ra(演色評価数)という指標で評価されます。自然光のRaは100で、照明器具はこれに近いほど色の再現性が高いとされます。
光が人体に与える非視覚的影響
2002年、研究者たちは網膜に第三の光受容細胞を発見しました。視覚とは無関係に光の情報を脳に伝えるこの細胞は、メラトニン分泌やサーカディアンリズムの調整に関与しています。青色光に特に敏感なこの細胞の発見により、照明が睡眠や覚醒に与える影響のメカニズムが解明されつつあります。
朝の青白い光は覚醒を促進し、夕方の暖色系の光はリラックスを誘導します。灯色の研究室では、この生理学的な反応を活用した照明システムの開発が進められています。