親が子供の日常をSNSに過剰に投稿する行為は、英語圏で「シェアレンティング(Sharenting)」と呼ばれ、長年問題視されてきた。親の自己顕示欲や経済的利益のために、子供のプライベートがコンテンツとして消費される構図だ。しばなん夫妻のケースは、その極端な例として日本のネット史に刻まれた。
子供の愛らしい姿を世界に発信することは、一見すると微笑ましい家族の風景に見える。しかし、そこに巨額の広告収入や世間の注目が絡むと、境界線は途端に曖昧になる。どこまでが「家族の思い出」で、どこからが「児童労働」あるいは「プライバシーの侵害」なのか。その線引きは、いまだに個人の倫理観に委ねられているのが現状だ。