地震の音によって植え付けられた恐怖心やトラウマを緩和するには、認知と自律神経の両面からアプローチする地震の音によるトラウマ克服法が効果を発揮します。
防災心理学に基づく恐怖心の和らげ方として、臨床心理の現場でも活用されているのが「グラウンディング(五感の再認識)」です。恐怖でパニックになりそうな瞬間、次の手順で意識を「今、ここにある安全」へ引き戻します。
① 4・4・8呼吸法で副交感神経を優位にする
息を4秒かけて鼻から吸い、4秒間止め、8秒かけてゆっくり口から吐き出します。これを3回繰り返すだけで、急上昇した心拍数が落ち着きを取り戻します。
② 5-4-3-2-1テクニックで現実感を回復する
目に見える安全なもの5つ、触れている感覚4つ、聞こえる日常の音3つ(時計の針や冷蔵庫の音など)、匂い2つ、味1つを順番に意識します。恐怖の記憶に囚われていた脳のネットワークが、現在の現実環境へと切り替わります。
また、地震後のストレスとメンタルケアにおいては、テレビの報道特番やSNSの被災映像など、刺激的な音と映像を意図的に遮断する「情報デトックス」も極めて有効です。安全な日常の環境に身を置き、温かいハーブティーを飲むなどして、五感に心地よい刺激を与え続けてください。