長男は、音楽ではなく映像や文筆といったクリエイティブな領域に関心を持ってきたとされる。父親がステージの上でスポットライトを浴びる姿を見て育ちながらも、彼自身が求めたのは「裏方」としての表現だった。自らの名前や血筋を伏せ、実力だけで勝負する世界。そこには、偉大な父親の影から脱却しようとする強い意志が垣間見える。
実際、業界関係者の間では、彼の制作に対するストイックな姿勢が評価されているという。親の名前を出せば、一時的な注目を集めることは容易だったはずだ。しかし、それを頑なに拒み、一人のクリエイターとして泥臭く実績を積み重ねる道を選んだ。この愚直なまでのプライドこそ、徳永英明の血を引く者としての矜持なのかもしれない。