この厳しい無人島は、大航海時代から近代に至るまで、数々の海の悲劇を見守ってきた歴史を持つ。1893年に発生したフランスの帆船「スピリット・オブ・ザ・ドーン号」の難破事故では、生き残った乗組員たちが極寒の島で87日間にわたり救助を待ち続けた。彼らは生肉を食らい、強風を避ける穴を掘って極限状態を生き延びたという。
島の一角には今も、当時のニュージーランド政府が漂流者のために設置した「食料備蓄小屋(Castaway Depot)」の遺構がひっそりと佇んでいる。絶海の荒海で命を繋いだ人間の記録と、その傍らでたくましく生き続ける野生の生命。アンティ ポ ディーズ 諸島は、文明の喧騒からかけ離れた地球の果てで、自然の厳しさと生命の強靭さを静かに語り続けている。 (出典: アンティ ポ ディーズ 諸島(Yahoo!ニュース))
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