「地球の手遅れ」を防ぐために、私たち市民に何ができるのか。第一に求められるのは、政治や企業に対する強い監視と選択だ。気候政策を軽視する政治家を排し、真摯に脱炭素に取り組む企業の商品やサービスを選ぶこと。個人の消費行動は、市場と政策を動かす最も強力な一票となる。
第二に、ライフスタイルの現実的な再設計である。エネルギー効率の高い家電への買い替え、断熱性能に優れた住まいへのシフト、肉類の消費削減や食品ロスの削減など、日々の選択が集積したとき、社会全体の炭素足跡(カーボンフットプリント)は劇的に縮小する。無力感に苛まれるのではなく、具体的な行動へと意識を切り替えることが求められている。