二人の共通言語を語る上で欠かせないのが、日本の音楽史を彩ってきた歌謡曲への深い造詣だ。徳光和夫が長年培ってきた司会者としての卓越したの間合いや言葉選びは、昭和歌謡の美学と密接に結びついている。そしてその濃密なセンスは、見事にミッツへと継承された。
BSテレ東の看板番組『徳光和夫の名曲にっぽん』などで共演する際、二人が交わす音楽談義は単なるバラエティの域を超えている。一曲の歌詞の裏に隠された情念や、時代背景に対する批評眼はプロの音楽評論家をも唸らせる。言葉のプロとしてテレビ放送事業の最前線を歩んできた叔父の背中を追いながら、ミッツは独自の言語表現を研ぎ澄ませていった。