数千万円の自己資金を用意して大博打を打つ時代は終わった。数百万規模の少額資金と、自身が得意とする特定の専門スキルだけで参入できる「マイクロ・オーナーシップ」の台頭が著しい。
特に目立つのが、20代のZ世代起業家と、定年退職を迎えた60代のアクティブシニアによる共同参入だ。デジタルマーケティングやSNS発信に長けた若者が集客とITシステムを担当し、長年の社会人経験で培った接遇力や地域人脈を持つシニアが接客と店舗管理を担う。この異世代によるペア経営が、驚くほどのシナジーを生み出している。
初期投資のリスクを極限まで抑えつつ、複数の小規模店舗をネットワーク状に展開する手法は、激動の時代における個人起業家の最適解となりつつある。