徳島飛行場を語る上で欠かせないのが、徳島飛行場と海上自衛隊の深い結びつきです。この空港は、単なる地方空港ではなく、国防の最前線を担う訓練・警戒拠点としての顔を併せ持っています。
徳島飛行場の滑走路の歴史は、1941年(昭和16年)に旧日本海軍の徳島海軍航空隊基地として開設されたことに始まります。太平洋戦争終結後の一時的な連合国軍による接収を経て、1958年に海上自衛隊徳島航空基地が設置され、1967年より民間定期便の運航が開始されました。
当初の滑走路長は小型機に対応する1,500m規模でしたが、大型ジェット旅客機の就航や防衛任務の高度化に伴い、1987年に2,000mへ延長。さらに2010年には沖合へ向けて2,500m滑走路への延伸工事が完了し、現在の近代的なターミナルビルが滑走路北側に新設されました。
現在、敷地内には海上自衛隊第24航空隊(TC-90練習機による計器飛行訓練などを実施)が配備されており、民間旅客機(ボーイング737やエアバスA321など)と自衛隊機が同一の滑走路と誘導路を巧みに共有しながら運航されています。展望デッキからは、民間機だけでなく規律正しくタキシングする自衛隊機を間近に見学できる点も、全国の空港の中でも際立った特徴です。