長年にわたりアメコミ市場を牽引してきたDCの存在は、いまやハリウッドの映画産業全体を左右するほどのインパクトを持つ。しかし近年、スーパーヒーロー映画というジャンル自体が「消費の飽和」という壁に直面しているのも事実だ。
そうした背景の中でDCスタジオが試みるキャラクター主導の濃密なドラマ作りは、ジャンルのマンネリ化を打破する起爆剤として期待されている。コミックの伝統を敬いつつも映画としての完成度を極限まで高めるアプローチは、熱狂的なコアファンだけでなく、一般的な映画ファンをも再び劇場へと呼び戻す原動力となっている。