現在、松本隆博氏は全国各地の学校や福祉施設、自治体などを巡り、年間数多くの講演ライブを行っている。肩書はシンガーソングライター。しかし、そのステージは単なるコンサートにとどまらない。親への感謝や家族の温もり、命の大切さを語りかけながら自作曲を披露する独自のスタイルは、幅広い層から絶大な支持を集めている。
「弟の名前を出さずに勝負したかった時期もあった」。取材の中で彼はそう振り返る。しかし、歳月を重ねる中で変化が訪れた。「人志の兄であることも自分という人間の紛れもない事実。それを拒絶するのではなく、受け入れた上で自分の音楽を届ければいい」。この心の昇華こそが、彼の表現力に圧倒的な深みを与えているのだ。