外構工事を終えた後に「こんなはずではなかった」と後悔する声の中で、圧倒的に多いのが目隠しの高さや素材選びに関するトラブルです。主な失敗パターンを分析すると、以下の3点に集約されます。
第1の失敗は、高さを欲張りすぎてリビングが暗くなり、強い圧迫感が生じることです。「外から完全に見えないようにしたい」と2メートルを超える完全遮光タイプのフェンスを隙間なく設置した結果、室内への採光が遮られ、まるで要塞の中にいるような閉塞感に悩まされるケースが目立ちます。
第2の失敗は、敷地と道路の高低差(GL:グランドライン)の計算ミスです。道路を歩く通行人の目線(平均150〜160cm程度)だけでなく、敷地側の盛り土や基礎の高さを考慮せずにフェンスを発注してしまい、「立っていると室内が丸見えだった」という事態に陥るケースが散見されます。
第3の失敗は、風通しの悪化による湿気や台風時の風圧被害です。風が抜けるスリット(隙間)を極端に狭くした板塀は、強風時に大きな負荷がかかって破損するリスクが高まります。外構工事で後悔しないためには、視線を遮るポイントを「点」で見極め、採光と通風の逃げ道を確保する設計が欠かせません。