ネット上の情報や掲示板では「エアコンが点滅したら市販のエアコン洗浄スプレーをかければ直る」「室外機に水をぶっかければ冷える」といった乱暴な対処法が散見されますが、これは機器を再起不能にする重大な誤解です。
盲点1:スプレー洗浄による基板のショート
市販の洗浄スプレーを熱交換器に吹き付ける際、養生が不十分だと奥にある電装ボックスやセンサー基板に薬液が浸入します。液剤が乾いた後も微細な導電性結晶が残り、トラッキング現象による基板焼損や発火事故を引き起こす原因となります。ダイキンをはじめとする空調機メーカー各社も、自己流の内部洗浄を固く禁じています。
盲点2:室外機の放熱不良(ショートサーキット)
「エラーコードF3やL5が出たからガス漏れだ」と思い込んで高額な修理を依頼したところ、実は室外機の前に置かれた植木鉢やゴミ箱、すだれが熱の逃げ道を塞ぎ、熱がこもって高圧遮断(セーフティ停止)を起こしていただけのケースが後を絶ちません。室外機の周囲30cm以内に障害物がないか確認するだけで、出張料数千円を支払わずに済む場合があります。
盲点3:リモコンの電池残量低下による誤送信
リモコンの電池が消耗していると、エアコン本体へ中途半端な信号が送られ、通信エラーに似た誤動作を引き起こすことがあります。リセット作業を行う際は、リモコンの乾電池を新品のアルカリ電池に交換しておくことも見落としがちな重要ポイントです。