大ヒットドラマシリーズで一躍脚光を浴びたフレイヤ・アーランは、本作で恐怖と愛着、そして強欲の間で苛まれる若き主人公アイリスを見事に演じ切った。突然訪れた父親の死によって謎めいたパブを相続した彼女は、地下室の秘密を知ると同時に、金儲けの手段として「死者との交信ビジネス」に手を染めていく。
だが、死者を利用して利益を得ようとする行為は、自らの首を絞める結果にしかならない。信じていた人物の裏切り、次々と暴かれる父の恐ろしい過去、そしてバッグヘッドが巧みに仕掛ける心理的な誘導――物語は後半、息もつかせぬ怒涛のサスペンスへと加速する。逃げ場のない閉鎖空間でアイリスが辿り着くラストは、観客の予想を鮮やかに裏切る衝撃の結末として語り継がれている。