戴冠式は、世界各国の王族や元首が一堂に会する国際外交の最高峰でもあります。日本の皇室とも深いつながりがあり、1953年のエリザベス女王の式典には昭和天皇の名代として当時19歳だった上皇さま(当時の皇太子殿下)がご参列。2026年のチャールズ国王戴冠式には秋篠宮ご夫妻が参列され、日英両国の長きにわたる親密な絆を再確認する機会となりました。
また、歴史上最も有名なエピソードの一つが、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの戴冠式です。1804年、パリのノートルダム大聖堂で行われた式典において、ナポレオンはローマ教皇の手から王冠を受け取るのではなく、自らの手で王冠を持ち上げて頭上に載せ、さらに皇后ジョゼフィーヌに冠を授けました。
この前代未聞の権力誇示の瞬間は、宮廷画家ジャック=ルイ・ダヴィッドの巨大な傑作『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』として描かれ、現在もパリのルーヴル美術館で世界中の来館者を圧倒しています。