「理想の夫婦」と評されることについて、本質的な二人のスタンスは極めてシンプルだ。2002年の結婚以来、おしどり夫婦の代表格としてメディアで取り上げられ続けているが、本人たちに気負いはない。日常の食卓を囲む時間、愛犬との散歩、ふとした日常の雑談──2026年の現在に至るまで、二人が大切にしているのは劇的なイベントではなく、日々の細やかな感情の共有だという。
二人の馴れ初めは1990年代半ば、共通の知人を介した出会いとCM共演だった。当時から独特の感性と表現力を持っていた田辺誠一と、飾らない自然体の美しさで同世代の圧倒的支持を集めていた大塚寧々。当初は友人関係だった二人が時間をかけて互いの価値観を確かめ合い、家族としての確固たる絆を結ぶに至った歩みは、派手なロマンスというよりも、まるで一本の良質なヒューマンドラマのプロットのように静かに胸を打つ。