熊本県で生まれ育った大友義博は、早くから絵画への情熱を示していた。1983年、熊本県立第二高校美術科を卒業。地方の美術科出身者が東京の名門大学を目指すのは容易ではない。だが彼は努力を重ね、東京芸術大学絵画科油画専攻への入学を果たした。
芸大での日々は刺激に満ちていた。同世代の才能ある学生たちとの切磋琢磨。厳しい指導教官からの薫陶。キャンバスに向き合う時間は、彼の技術と感性を研ぎ澄ませていった。1989年に学部を卒業後、さらに研究を深めるため大学院へ進学。1991年、大学院を修了した時、彼は既に確かな技術基盤を持つ画家として歩み始めていた。