荒涼とした山肌から絶え間なく火山ガスが吹き出す大涌谷。その歴史は古く、かつて平安時代初期に弘法大師(空海)がこの地を訪れ、過酷な地獄の光景に心を痛めて地蔵菩薩を彫り込んだという伝説が語り継がれている。
今日において、このダイナミックな自然景観は富士箱根伊豆国立公園の象徴的なエリアとして厳重に保全・管理されている。火山活動が今なお活発な箱根山周辺では、環境省および地方自治体の防犯・防災ネットワークが常時モニタリングを実施。硫化水素などの火山ガスの濃度測定や規制ラインの設定を即座に行う体制が整えられており、安全と観光利用の両立が高度なテクノロジーと行政の連携によって保たれている。