大野智の現在のスタンスを理解する上で欠かせないのが、Netflixで全世界に配信されたドキュメンタリーシリーズ『ARASHI's Diary -Voyage』だ。カメラの前で彼が吐露した言葉の数々は、今振り返っても極めて重い意味を持つ。
「一度、何事にも縛られずに自由な生活をしてみたい」
十代の頃から嵐の屋台骨を支え、常に世間の期待とプレッシャーに晒され続けてきた。何時に起き、何を食べ、どこへ行くか――そんな当たり前の日常すら制限されていた彼にとって、活動休止とは単なる休暇ではなく、自分自身の人生を取り戻すための不可欠な通過儀礼だったのだ。プライベートを切り売りせず、自らの意思で静寂を守り続ける現在の姿勢は、あのドキュメンタリーで語った決意の延長線上にしっかりと位置づけられている。