ネット掲示板やSNS、知恵袋には、実際にスーツ選びを経験した先輩大学生たちの生々しい後悔と実感の声が溢れています。
都内の私立大学に通う文系学部3年生の男性(取材当時20歳)は、当時の選択をこう振り返ります。
「『就活でも使えるから』と親に言われ、量販店で一番安い真っ黒なポリエステル製のリクルートスーツを買いました。でも4月の晴天の日、キャンパスで同級生たちを見たら、みんな品の良いネイビーや綺麗なシルエットのスーツを着ていて、自分だけが妙に安っぽい光沢を放っているように感じて本当に恥ずかしかった。結局、3年のインターンが始まる頃には筋トレで肩周りがキツくなってしまい、新しく買い直すことになりました。あんなことなら、最初から入学式用の気に入ったネイビーを買っておけばよかったです」
一方、大手スーツ量販店で10年以上新入生接客を担当しているベテランスタッフは、現場の混雑状況について次のような警鐘を鳴らしています。
「国公立大学の後期日程合格発表(3月中旬以降)が終わってから駆け込んでこられるお客様が非常に多いのですが、その時期は全国の店舗でお直し(裾上げやウエスト詰め)の依頼が集中します。通常なら数日で仕上がる補正が、1週間から10日待ちになることも珍しくありません。最悪の場合、入学式前日までに手元に届かないという事故も起こり得ます。購入時期は遅くとも2月半ば〜3月上旬までに済ませておくのが鉄則です」