それでも、このポジションを選ぶ魅力は少なくない。近年目立つのは、GAFAMなどの巨大IT企業や、新興バイオベンチャーで実績を上げたビジネスパーソンが大学へ移籍するケースだ。彼らはビジネスの現場で培った社会実装のノウハウを、学生たちに直接伝える役割を担う。
「企業の利益追求だけでなく、次世代の育成や社会貢献に時間を使いたい」と語る元外資系役員の特任教授もいる。大学側にとっても、民間企業との共同研究を取り付ける「パイプ役」として、彼らの人脈は喉から手が出るほど欲しいものだ。実社会と学術界をつなぐハブとしての機能は、今後さらに重要性を増すだろう。