角番を迎えた大関にとって、大相撲本場所日程(15日間)における至上命題は極めて明快です。それは「8勝7敗以上で勝ち越すこと」に尽きます。初日からどれほど黒星が先行しようとも、千秋楽までに8つ目の白星を挙げた瞬間に角番脱出が確定し、翌場所も大関の地位が保障されます。
反対に、角番の場所で8敗目を喫して負け越しが決まる、あるいは怪我などで途中休場・全休となった場合、その場所の番付編成会議を経て翌場所は関脇へ陥落します。大相撲の勝ち越し・負け越しは力士生命を左右しますが、大関の角番においては1勝の重みが他の地位とは比較になりません。
大関が角番に陥るケースと脱出・陥落のフローは以下の通りです。
【大関の番付変動パターン】
・通常の大関:8勝以上(勝ち越し) ➡ 翌場所も通常の大関を維持
・通常の大関:7勝以下または休場(負け越し) ➡ 翌場所は「角番大関」へ
・角番の大関:8勝以上(勝ち越し) ➡ 「角番脱出」成功(通常の大関へ戻る)
・角番の大関:7勝以下または休場(負け越し) ➡ 大関から「関脇」へ転落
このように、大関は一度の負け越しでは番付を落としませんが、2場所連続で結果を残せなかった場合には容赦なく大関の座を剥奪されます。