Q1:立行司になるまでに最短で何年くらいかかりますか?
A1:一般的に、15歳前後で入門してから立行司(式守伊之助・木村庄之助)に昇格するまでには、40年以上の歳月がかかります。順調に昇格を重ねたとしても50代後半から60代前半で就任するのが通常であり、定年(65歳)までの限られた数年間のみ務める極めて狭き門です。
Q2:木村庄之助と式守伊之助の軍配の持ち方に違いはありますか?
A2:はい、伝統的な所作に明確な違いがあります。木村家は「掌を上に向けて軍配の柄を下から握る(陰の構え)」とされ、式守家は「掌を下に向けて軍配の柄を上から握る(陽の構え)」を基本としています。土俵上での構えや軍配の引き方にそれぞれの流派の歴史が表れています。
Q3:行司が身につけている装束(直垂)の費用は自己負担ですか?
A3:十両格以上の関取格行司になると、日本相撲協会から装束手当が支給されるほか、後援会やタニマチ(支援者)から正絹の高級な直垂(ひたたれ)が寄贈されることが一般的です。立行司の装束になると一着数百万円に及ぶ最高級の西陣織などが用いられます。
Q4:差し違えをした行司は減給などの処分を受けますか?
A4:1回の差し違えで即座に減給となることは稀ですが、進退伺の提出に伴い審判部長や理事長からの「厳重注意(譴責)」を受けます。短期間での差し違え頻発や、重要取組での致命的な判断ミスの場合は、出場停止処分や昇格見送りといった実質的な人事評価のペナルティが課されます。