SNSの普及によって急速に知名度が高まったスポットであるがゆえに、現地の実情とネット上の認識との間にはいくつかの深刻なギャップが存在しています。その筆頭が駐車場と車でのアクセスをめぐる課題です。
大三東駅の駅前は、地元住民が日常的に利用する生活道路であり、道幅は車1台が通行するのがやっとの狭隘な路地となっています。駅舎の脇に整備された駐車スペースは数台分のみと極めて限られており、転回も容易ではありません。大型連休や行楽シーズンの週末には、空き待ちの車が民家の出入り口を塞いでしまったり、路肩に無理に停車して緊急車両の通行を妨げてしまったりするトラブルが報告されています。車でのアクセスを検討している場合は、駅前に直接乗り入れるのを避け、島原鉄道の主要駅に車を停めてパークアンドライドを活用するか、公共交通機関として島原鉄道を利用することが推奨されます。
さらに見過ごせないのが駅構内への立ち入りマナーです。大三東駅は改札機のない無人駅ですが、鉄道会社の敷地であることに変わりはありません。列車に乗車しない場合であっても、構内で撮影を行う際はホーム上のガチャガチャで記念入場券を購入するか、乗車券を所持するのが鉄道利用の基本的なルールです。また、列車が接近しているにもかかわらず線路スレスレまで身を乗り出してポーズを取る行為や、黄色いハンカチのワイヤーを無理に引っ張る行為は厳格に慎むべきです。地域に暮らす人々が通学や通勤の足として日々利用している生活路線であることを常に心に留める必要があります。