甲殻類アレルギーの反応は、食後数分から2時間以内というごく短時間で現れる「即時型」が主流です。症状は身体のあらゆる部位に現れるため、初期のわずかな異変を察知することが重症化を防ぐ鍵となります。
最も初期に現れやすいのが、口腔内や皮膚の症状です。唇の腫れ、口の中や喉の奥のピリピリ感・痒み、手のひらや全身に広がる発赤・蕁麻疹(じんましん)などが代表例です。これを単なる「喉の調子が悪い」「体調のせい」と軽視してはいけません。
アレルギー反応が全身に及ぶと、消化器系では激しい腹痛、吐き気、下痢が発生します。さらに呼吸器系に波及すると、声のかすれ、喉が締め付けられるような感覚、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)、激しい咳き込みが起こります。これらは気道の粘膜が腫れ上がって空気の通り道が塞がれつつある危険信号です。
最悪の場合、全身の複数の臓器に症状が広がる「アナフィラキシー」に陥り、急激な血圧低下や意識障害を伴う「アナフィラキシーショック」へと進展します。発症から心停止・呼吸停止に至るまでの時間は非常に短く、エビやカニを摂取した後に息苦しさやめまい、強い倦怠感を覚えた場合は、一刻を争う救急要請が必要です。