世界中で100年以上愛され続ける絵本の原点、それがビアトリクス・ポターの手による『ピーターラビット』だ。英国の自然豊かな湖水地方を舞台にした繊細な水彩画と、実は父親がパイにされてしまったというリアルで少しダークな世界観のギャップは、今なお世界中のファンを魅了してやまない。日本国内ではソニー・クリエイティブプロダクツが長年にわたりライセンス展開を統括し、伝統とモダンを融合させた洗練されたブランドイメージを確立している。
一方、オランダのデザイナーディック・ブルーナが生み出した『ミッフィー』(うさこちゃん)は、極限まで削ぎ落とされたシンプルな線と鮮やかなブルーナカラーが特徴だ。バツ印のように見える口元は、実は鼻と口を表現したものであり、シンプルさの中に込められた温かみが世界中の子供たちの色彩感覚を育んできた。