外食産業において、料理の提供待ち時間に顧客を飽きさせない施策は数多く存在する。しかし、なぜ株式会社サイゼリヤは、これほどまでに妥協のない高難易度のパズルを店頭用メニューに採用したのか。
きっかけは、食事を待つ子供たちが料理を待つ間に退屈しないようにというシンプルな思いやりだった。しかし、制作陣が追求したクオリティは子供だましを許さなかった。間違い探しとしての完成度を高めるあまり、大人ですら首をかしげる本格派の脳トレパズルへと進化を遂げたのだ。食事そっちのけで家族全員が紙面に集中してしまう現象は、まさに開発側の「本気」が生んだ嬉しい誤算と言える。