「もしかして甲殻類アレルギーかもしれない」と感じた場合、自己判断での過度な除去や放置は避け、アレルギー科や呼吸器内科、皮膚科を標榜する専門医を受診します。診断は問診と複数の検査を組み合わせて多角的に行われます。
基本となるのが血液検査による「特異的IgE抗体検査」です。血液中のエビ・カニに対するIgE抗体価を測定し、アレルギーの可能性を0〜6のクラス(または数値)で判定します。ただし、数値が高いからといって必ず重症化するとは限らず、逆に数値が低くても強い症状が出る場合があるため、医師は問診時の臨床経過を極めて重視します。
血液検査に加えて行われる代表的な検査は以下の通りです。
- 皮膚プリックテスト:アレルゲンエキス(または生鮮エビの抽出液)を前腕の皮膚に一滴垂らし、専用の針で微小な傷をつけて15分後の皮膚の赤みや腫れ(膨疹)を判定。即時型の皮膚反応を直接確認できます。
- 食物経口負荷試験(確定診断のゴールドスタンダード):疑わしい食品を医師の厳重な監視下で段階的に摂取し、症状の有無を確認する検査。重篤なアナフィラキシーのリスクを伴うため、救急設備が整った専門医療機関でのみ実施されます。
2026年現在の臨床現場では、単に「エビ」全体に対する抗体を見るだけでなく、アレルゲンの分子構造単位で細かく解析する「コンポーネント検査」の活用が進んでおり、ダニとの交差反応なのか、純粋な甲殻類アレルギーなのかをより高精度に見極める体制が整いつつあります。