ルイス・ブニュエル監督の『昼顔』で見せた、ブルジョワ女性の二面性と官能的な美しさは、彼女のパブリックイメージを決定づけるとともに世界中に大きな衝撃を与えた。「氷の女王」と称される冷徹な気品と、内に秘めた激しい欲望の対比は、スクリーン上で妖しく怪しい光を放った。
時を経て、フランソワ・オゾン監督のコメディサスペンス『8人の女たち』では、豪華絢爛な女優陣を率いる中心人物として圧倒的な貫禄を提示した。歌と踊りを交えながら自らのキャリアさえもセルフパロディ化してみせる余裕と度胸は、長年トップを走り続けてきた大女優ならではの境地と言える。