長年、一部の歴史研究家や愛好家の間だけで語られていた艦内神社の存在が、一般社会へ爆発的に浸透した背景には、DMM GAMESが配信する人気ゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』の存在がある。軍艦を擬人化したキャラクターたちの爆発的なヒットにより、ファン層は作品のモチーフとなった元ネタの歴史的背景へと強い関心を寄せるようになった。
このブームはサブカルチャーの枠を飛び出し、全国各地の分霊元神社への「聖地巡礼」という大きな潮流を生み出した。全国の神社を傘下に持つ神社本庁や各地域の社頭においても、若い参拝者が増え、歴史的資料の公開や復刻お守りの授与など、予期せぬ文化交流が加速している。ファンが境内で静かに手を合わせ、歴史に思いを馳せる光景は、現代ならではの伝統継承の形と言えるだろう。