世界中の野球ファンが固唾を呑んで見守ったのが、大谷翔平と怪童ポール・スキーンズによる直接対決だ。第1打席、スキーンズが投じた外角低めいっぱいの101マイルの剛速球にスタジアムがどよめく。大谷も微動だにせず見極め、フルカウントからのファウルで粘りを見せる。球場全体が息を止めた瞬間、内角へ投じられた高速シンカーを完璧に捉えた打球は、凄まじい乾いた音を残して右中間スタンドへ突き刺さった。
第2打席以降、パイレーツバッテリーは大谷に対して外角低めのスイーパーとバックフットに落ちるスライダーを徹底。大谷の卓越したバットコントロールと、スキーンズの圧倒的な球威が激突するシーンは、現代野球の最高峰を示す名勝負となった。互いのプライドと技術の粋がぶつかり合う様は、まさに球史に刻まれるハイライトである。