Statcastの解析データが弾き出した数字は、今期の大谷のスイングが新たな次元へと足を踏み入れたことを物語る。この日の本塁打の打球初速は実に118.8マイル(約191.18 km/h)。角度28度で飛び出した打球は、一瞬にして外野フェンスを越えていった。
特筆すべきはバットの軌道だ。昨シーズン後半から取り組んでいた下半身の主導による軸足のタメが、2026年シーズンに入って完全に結晶化している。インパクト直前のバットスピードはMLB平均をはるかに凌駕。力を強引に伝えるのではなく、体幹の捻転差を最大限に活かした「しなり」が、ボールに効率よくエネルギーを伝えているのだ。