大谷選手が実践するトレーニングは、単に重いダンベルを持ち上げるだけの従来型手法とは一線を画します。最新のスポーツ科学を取り入れ、動作の連動性を極限まで高めるプログラムが組まれています。
代表的なトレーニングメニューの一つが、トラップバー(ヘックスバー)を用いたデッドリフトです。通常のストレートバーに比べて腰への負担を軽減しつつ、200kgを超える高重量を扱うことで、下半身から背筋にかけての爆発的なパワーを養っています。また、プライオメトリクス(瞬発系トレーニング)やメディシンボールを用いた回旋トレーニングを組み合わせることで、筋肉を固めることなく、しなやかな可動域を保ち続けています。
そして、トレーニングと同等、あるいはそれ以上に重きを置いているのが「栄養」と「休養」のマネジメントです。
- 徹底した食事管理:血液検査をもとに自身のアレルギーや消化吸収特性を把握し、高タンパク・中炭水化物のクリーンな食事を1日複数回に分けて摂取。
- 驚異的な睡眠時間:「睡眠は最大のリカバリー」と位置づけ、遠征先にも特注のマットレスを持ち込み、1日10時間前後の睡眠を確保。
公の場で見せる揺るぎないコンディションは、24時間すべてを野球のために最適化する徹底した自己規律によって支えられています。