日本のワイドショーが私生活の詮索に終始していた時期、海を越えたアメリカのMLB実況アナウンサーたちは、大谷選手の残す歴史的偉業を独自のフレーズで鮮やかに彩り、ファンを熱狂させてきました。日米の「アナウンサー」における大谷選手への向き合い方の違いは、スポーツ文化そのものの成熟度の差として浮き彫りになっています。
エンゼルス時代にFOXスポーツウエスト等で実況を務めたビクター・ロハス氏による「Big fly, Ohtani-san!(打ったー!大谷さん!)」という叫びは、現地アメリカのファンにも愛される伝説的な名言となりました。また、後を継いだマット・バスガージアン氏の「He is not human!(彼は人間ではない!)」や、ドジャースの専属実況アナウンサーであるジョー・デービス氏による、数々の劇的なサヨナラ満塁本塁打や「50本塁打-50盗塁」達成時の荘厳なコールは、アスリートに対する純粋なリスペクトに満ち溢れています。
現地の実況陣は、スタッツの深掘りや過去100年の野球史との比較を通じて、大谷選手がどれほど前人未到の領域を切り拓いているかを言語化することに心血を注いでいます。これに対し、日本の民放テレビ局が「お気に入りのスイーツ」や「愛犬デコピンの散歩コース」ばかりを延々とワイドショーで消費し続けた姿勢は、多くの野球ファンから「スポーツ担当アナウンサーとしての矜持がない」と厳しい批判を浴びる要因となってきました。