それでは、SNS上で出回った「大谷翔平のベビー写真」や「子供を抱く家族写真」の正体は何だったのでしょうか。画像解析とファクトチェックを進めると、主に3つの異なるパターンが組み合わされて拡散していた実態が浮き彫りになりました。
1つ目は、画像生成AIによって精巧に作られた偽画像です。2026年から2026年にかけてAI技術が飛躍的に進化したことで、大谷選手の顔写真を学習させ、あたかも本人が乳児を優しく抱きかかえているかのようなリアルなポートレートが簡単に生成できるようになりました。海外のゴシップ系TikTokアカウントやX(旧Twitter)のインプレッション稼ぎアカウントが、注目を集める目的でこうしたAI画像を投稿し、それが文脈を切り離されて拡散した経緯があります。
2つ目は、ドジャースの同僚選手の子供を抱いている過去の映像や写真の誤認です。メジャーリーグでは、試合後やファミリーデーにグラウンドへ家族を招く光景が日常茶飯事です。大谷選手がチームメイトであるフレディ・フリーマン選手やムーキー・ベッツ選手のお子さんと笑顔で触れ合っている微笑ましい一幕が切り取られ、「我が子を抱いている」と曲解されて拡散されました。
3つ目は、親族やファンの子供との記念撮影です。帰国時やオフシーズンのプライベートな場で撮影された知人の子供とのスナップ写真が、ネット掲示板などで「大谷の隠し子か」「第一子に続く第二子の姿」などと悪意を持ってタイトル付けされ、尾ひれがついて広まってしまったのです。