これだけのタレント軍団を束ねるデーブ・ロバーツ監督の手腕は、円熟味を帯びている。かつて批判の的になりがちだった投手交代のタイミングや選手起用法は、アナリティクス部門との緊密な連携によって洗練を極めた。選手のプライドを尊重しながらも、勝負どころでは冷徹に非情な決断を下す。そのバランス感覚こそが指揮官の真骨頂だ。
ベンチ裏では、選手個々がエゴを捨ててフォア・ザ・チームに徹するカルチャーが根付いている。ミーティングでは細かな走塁意識や守備位置の確認が徹底され、華やかなスター軍団のイメージとは裏腹に、泥臭い基本の徹底がチームの根底を支えている。