激戦が続くドジャースタジアムのクラブハウスを後にした大谷翔平を迎えるのは、喧騒とは無縁の静かな時間だ。妻の田中真美子さんは元バスケットボール選手としての経験を持ち、トップアスリートが抱える身体的・精神的プレッシャーを誰よりも肌感覚で理解している。食事の栄養管理や日々のコンディショニングにおいて彼女が果たす役割は極めて大きい。だがそれ以上に、大谷自身を「世界的スーパースター」ではなく一人の人間として自然体でいさせる存在感が、何よりの支えとなっている。
そこに加わるのが、すっかりおなじみとなった愛犬デコピンの存在だ。遠征から戻ったリビングで無邪気に駆け寄るデコピンと戯れるひとときは、張り詰めた神経を瞬時に解きほぐす最高のリセットボタンに他ならない。ロサンゼルス・ドジャースでの過密日程を戦い抜くタフな心身は、こうした飾り気のない日常の温もりによって維持されている。