大仏や高層ビルが怖い?メガロフォビア(巨大物恐怖症)の正体と診断法

大仏や高層ビルが怖い?メガロフォビア(巨大物恐怖症)の正体と診断法

大仏や高層ビルが怖い?メガロフォビア(巨大物恐怖症)の正体と診断法について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

インターネット上では、メガロフォビアと類似する他の恐怖症が混同されて語られるケースが散見されます。自身の恐怖の根源を正確に把握するために、主要な恐怖症との差異を比較表で整理しました。

恐怖症の名称主な引き金(トリガー)恐怖の質・心理的コアDSM-5等の分類・特徴メガロフォビア
(巨大物恐怖症)大仏、超高層ビル、巨大船舶、ダム、風力発電機圧倒的なスケール差による無力感、圧迫感、「倒れてくる・動き出す」錯覚限局性恐怖症(環境型・状況型)。人工物に対して顕著に発動する例が多いタラソフォビア
(海洋恐怖症)深海、底の見えない広大な海、海溝、水中の巨大生物「深さ・暗闇・未知の空間」への恐怖。足がつかない絶望感や潜伏する生物への怯え自然環境型恐怖症。メガロフォビアと複合(巨大クジラや沈没船)することもある人工物恐怖症
(構造物恐怖)マネキン、廃墟の機械、工場のパイプ群、巨大な歯車無機質な造形物が持つ「冷たさ・不気味さ」「人の意図から外れた動き」への嫌悪不気味の谷現象(Uncanny Valley)とも密接に関連する心理的防衛反応トライポフォビア
(集合体恐怖症)蓮の果実、ハチの巣、細かな円形や斑点の規則的・不規則な集合寄生虫、皮膚病、毒性生物を連想させることによる生理的拒絶・嫌悪感恐怖(Fear)というよりは強烈な嫌悪(Disgust)に基づく進化生物学的反応

メガロフォビアと他恐怖症との決定的な違いは、「視覚的なパースペクティブ(遠近感と比率)の崩壊」が引き金になっているか否かです。海そのものが怖い場合は海洋恐怖症ですが、「ドックから見上げる超大型客船の船底」に恐怖を感じる場合は、メガロフォビアや人工物恐怖症の領域に属します。

阿部 裕樹
Author

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。