新鮮な豊後牛、みずみずしい大分カボス、風味豊かな大分椎茸。大分県は九州屈指の食材の宝庫だが、生産者の高齢化と後継者不足は深刻な課題だ。地元の農家や漁師を守り、安全な食材を食卓に届けるため、産直事業のアップデートが急ピッチで進んでいる。
生産者と消費者が直接顔を合わせる見学ツアーや、生育過程を可視化したトレーサビリティの導入により、「誰がどう作ったか」が見える関係性を構築。規格外の野菜や魚を惣菜や加工品に活用することでフードロスを削減し、生産者の収益向上にも貢献する。地域内で資金と資源が巡る地産地消のループが、大分の農業の未来を静かに下支えしている。