芸能界における大動脈瘤破裂のニュースとして、今なお多くの人々の記憶に刻まれているのが名脇役として親しまれた阿藤快さんの急逝です。2015年11月、阿藤さんは69歳の誕生日に自宅のベッドで静かに息を引き取っているところを発見されました。死因は胸部大動脈瘤破裂でした。
亡くなる直前まで普段通り仕事をこなしていた阿藤さんですが、関係者によると数日前から「背中が張る」「肩が凝るような重い違和感がある」と漏らし、マッサージに通っていたと伝えられています。筋疲労や単なるコリだと思い込んでいた違和感こそが、実は張り裂けそうになっていた胸部大動脈からの切迫したサインでした。
また、時代劇『必殺仕事人』シリーズなどで国民的人気を誇った俳優の藤田まことさんも、2010年2月に76歳で大動脈瘤破裂のため急逝しました。前日まで仕事への復帰に意欲を見せていた中での急変であり、搬送先の病院で懸命な処置が行われたものの帰らぬ人となりました。
芸能人の突然死において、心筋梗塞やくも膜下出血と並んで名が挙がる大動脈瘤破裂は、発症から心肺停止に至るまでの時間が極めて短く、発見時にはすでに手遅れとなっているケースが少なくありません。