公的なデータと住民の実感値には、しばしば大きな乖離が生じます。大阪府警が一般公開している大阪府警犯罪発生マップを活用すると、ネット上の噂とは異なる実態が浮かび上がってきます。
例えば、大阪市東南部に位置する平野区は、総人口が約19万人と24区中トップクラスの規模を誇るため、平野区事件発生データの「総件数」だけを見ると数字が大きく見えます。しかし、人口千人あたりの発生比率で見れば大阪市平均よりも遥かに低く、大半は閑静なファミリー向け住宅地です。ネット掲示板やSNSでは「事件件数が多い=極めて危険」と単純化されがちですが、母数の大きさを無視した言説には十分な注意を払わなければなりません。
地元住民のリアルな口コミ評判を精査すると、次のような現場の肌感覚が共通して語られています。
- 「難波から徒歩10分圏内に住んでいるが、夜間にサイレンが鳴らない日はない。慣れれば平気だが、音に敏感な人にはおすすめできない」(浪速区・20代女性会社員)
- 「西成区の天下茶屋駅周辺は下町情緒があって物価も安いが、一本路地を入ると街灯が極端に暗く、夜遅い帰宅時は遠回りしている」(西成区・30代男性エンジニア)
- 「東淀川区の上新庄は学生街で賑やかだが、自転車の盗難頻度が異常に高い。駐輪場の二重ロックは必須」(東淀川区・20代学生)