街の心臓部として長年賑わいを見せてきたのが平尾商店街だ。アーケードの下を歩けば、沖縄直送の島野菜や海ぶどう、ゴーヤー、珍しい調味料が店頭に所狭しと並ぶ。店主とお客が交わす軽快な言葉遣いには、大阪の商人文化と沖縄の「いちゃりばちょーでー(一度会えば皆兄弟)」の精神が溶け合っている。
こうした商店街の営みは、単なる買い物以上の意味を持つ。地域に根ざした外食産業や小規模な観光業の新たなモデルとして、過疎化に悩む他の都市部商店街からも熱い視線を集めている。歴史の重みを感じさせる木造のアーケードと、今を生きる人々の威勢の良い声が交差する空間は、まさに生きた文化遺産だ。