「新横浜という街のポテンシャルは、通過点から目的地へとシフトすることにある」と語るのは、今回の空間ディレクションに携わった地域開発プロデューサーだ。館内に足を踏み入れると、天井高を贅沢にとった開放的なアトリウムと、横浜の港町文化を現代風に再解釈した木目調のデザインが目を引く。
ビジネスとエンターテインメント、地元住民の憩いの場という三つの異なるベクトルが、絶妙なゾーニングによって共存している。誰にも邪魔されずに集中できる静寂ゾーンがある一方で、オープンイノベーションを促すイベントスペースでは週末ごとにワークショップやマルシェが展開される。ハードとしての建築美だけでなく、そこに集う人々が自然と交流を生み出す仕掛けこそが、この場所の真の価値と言えるだろう。