大手旅行クチコミサイトやSNS、現地聞き取り調査を通じて集約した訪問者の一次証言からは、息をのむ絶景への称賛と同時に、過酷な物理的負担に対する悲鳴が生々しく伝わってきます。
「早朝7時台に駐車場を出発したため、湖面は透き通るようなコバルトブルーで、吊り橋をほぼ貸切状態で堪能できた。中央で願い事を唱える余裕もあり、一生の思い出になった」(30代女性・個人旅行者)
一方で、連休や紅葉時期の昼前後に到着した旅行者からは、激しい消耗を物語る声が寄せられています。
「11月の3連休、橋の手前で案内板に『ここから最後尾150分待ち』の表記。ディズニーランド並みの行列に並び、渡る時は立ち止まり禁止とスタッフに促され、写真を撮るのがやっとだった。さらに渡り終わった後の急階段で膝が笑い、温泉街に戻る頃には疲労困憊で絶景を楽しむ気力が残っていなかった」(40代男性・家族連れ)
橋上の安全を守る「10人制限」は、見方を変えれば1組(10名)が渡り切るまでに約3〜5分を要するボトルネックとなります。1時間あたりに橋を渡れる人数は理論上150〜200名程度が限界であり、数千人が押し寄せるピーク時には数時間の滞留が物理的に不可避となるのです。