街中でお気に入りの店舗がシャッターを下ろすと、「経営が苦しいのではないか」と勘違いしがちです。しかし、トリドールホールディングスが公表している公式発表資料や決算数値を精査すると、まったく異なる実態が浮かび上がってきます。
国内における丸亀製麺の既存店売上高は前年比を上回るペースで推移しており、客単価・客数ともに外食産業トップクラスの強さを誇っています。それにもかかわらず閉店情報が目立つのは、チェーン立ち上げ初期にオープンした老朽化店舗や、厨房面積が狭く現代のオペレーション(持ち帰り・デリバリー需要など)に対応しきれない赤字・低収益店舗の計画的な撤退を意図的に集中させているためです。
つまり、現在の動きは「衰退による縮小」ではなく、今後10年の競争力を担保するための「筋肉質な店舗網への再構築」と捉えるのが極めて正確な見立てです。