セキュリティ現場やコミュニティの事例を調査すると、IPアドレスを巡るトラブルの多くは「設定ミス」や「ツールの盲信」から生じています。典型的な事例が、VPNを使用しているにもかかわらず発生する情報漏洩(DNSリーク・WebRTCリーク)です。
リモートワーカーの間で報告された事例では、VPNソフトを起動していたものの、ブラウザのWebRTC機能が有効になっていたために実際のプライベートIPや実IPがWeb会議ツール経由で露出していたケースが確認されています。接続後は必ず外部判定ツールを用いてVPN接続確認を行い、実IPが隠蔽されているかを自ら確かめる習慣が欠かせません。
また、家庭内ネットワークにおけるルーター設定変更を怠った結果、管理画面の初期パスワード(admin/admin等)が放置され、外部から不正中継地点(ボットネット)として悪用される被害も報告されています。IPアドレスそのものを過度に恐れるよりも、通信機器自体のセキュリティホールを塞ぐことこそが、実害を防ぐ最前線です。